「ダンス・オブ・ライフ/生命のダンス」について

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全体写真2OLYMPUS DIGITAL CAMERA これは三つの彫刻からなる家族のような作品です。素材はイタリアのカラーラビアンコ大理石を使い、庭全体のランドスケープの造形と一体的にデザインされ、みうら産婦人科医院のこの空間のために特別に制作された作品です。子供が生まれるという人生の素晴らしい変化を待つあいだのリラックスと遊びの為の空間芸術です。

 子供にとって遊びとは自分を取り巻く世界を探検しながら自分の位置と社会の関係を見いだしていく行為です。新鮮な体験が自分自身の限界や可能性を見いだしていくのです。

 子供の遊びは自分を取り巻く環境、社会的関係やそれぞれの立場、そして夢を探求する喜びです。自分自身や他の人たちの限界や可能性を見つけるために世界を広げていく。遊びの本質は私たちがこの世界とその豊かな多様性とうまくつき合っていく事を可能にします。それはまたすばらしい楽しみであり、子供達が私たちに与える最大の贈り物の1つは、遊びの再発見です。


 この作品は三つの彫刻から成り立っています:

©小川泰祐

「オン・クラウド・ナイン/9番目の雲に乗って」は、メビウスの美しいひとつの面を立体的に表現した形によって、想像力は新しい領域に導かれます。メビウスが二次元から三次元にひねられ、そしてまた戻る。二次元と三次元を自由自在に行き交うメビウスは2つの性質を合わせ持っています。


©小川泰祐

「ダンス・オブ・ライフ/生命のダンス」生命のサイクルにおける二元論、対立するかに見えるふたつの要素が拮抗する自然界のバランスを生み出す:統一性と両面性、混沌と秩序。すべての生命には、その対立する要素の種が含まれています。


©小川泰祐

「オリジン/起源」人生はどのように始まるのでしょう?この彫刻のフォルムは意図的にあいまいですが、それは卵か顔か、未来を垣間見る、原初の人の記憶でしょうか?


 この作品には正しい解釈や決まりきった意味というものはありません。作品に直接触れ合う事であなた自身が自分の物語を探し、人生をみつめ、そして祝福するためのものです。どうか心ゆくまで楽しんで下さい。

ケイト・トムソン
彫刻家

作者ケイト・トムソンについて

kate thomson ケイト・トムソンはイギリス、セント・アルバンズ生まれ。テレビ・ディレクターの父とインテリア・デザイナーの母のもと、スコットランドのエディンバラで育ちました。幼い頃から粘土遊びが大好きで、幼い頃よく訪れた、祖母の住むガンジー島の海に囲まれた大自然の中で、家族とともに毎年過ごした夏、兄妹やいとこたちと思う存分遊んだ思い出が印象的だったと言います。

 彼女はエディンバラのプライベートスクールに通った後、ニューキャッスル・アポン・テイン大学の芸術コースに進学し、本格的に芸術家の道に進みます。在学中は彫刻だけでなく、友人とグループを結成してダンスや舞台パフォーマンスも行っています。エディンバラ国際フェスティバルにも出演しました。卒業後はグラスゴーのゴーブルズでコミュティアーティストとして、三年間、地域の人々にアートの楽しみを教える傍ら、自分の作品制作をしました。

 1988年にスコティッシュ・スカルプチャー・ワークショップで石彫シンポジウムにアシスタントとして参加したのがきっかけで石彫を始めます。そこで片桐宏典と出会い1991年に結婚し岩手県岩手町浮島にスタジオと住居を構え新たな生活を始めます。そこを中心に日本国内はもとより、アメリカ、イギリス、ヨーロッパ各地で公共空間のための作品制作をしました。現在、岩手町だけではなくスコットランド、エディンバラにもアトリエを構え両国間で活動しています。二児の母。

 国内の代表的な作品としては「アフロディーテ」(東京ミッドタウン桧町ザタワー、東京赤坂9丁目)、「Key’s of Affinity」(東京大手町ファイナンシャルシティ)、「親和の小波」(駐日英国大使館、東京港区一番町)「Moon Dance」(岩手県立美術館蔵)などがあります。

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